ヤバイくらいに春

ヤバイくらいに春
農園のあたりでは、いろんな虫がブンブン飛びだしてきてるので、急いで虫除けのネットを張ったり、コンフューザー(交信撹乱剤)をつり下げたりしています。

おとなりの梅園は、今まさに満開。
クローバーの緑と、梅の樹の花や幹の白、そして空の青さ。コントラストがとてもキレイです。

畑一面をクローバーで覆うのは、雑草が生えるのを防ぐのと、窒素固定(空気中の窒素をクローバーが取り込んで、体内で窒素酸化物をつくるため)の目的とがあります。
植物にとって窒素は成長に欠かせない栄養素ですが、空気中の窒素をそのまま吸い込むことは出来ないので、土中の微生物が分解した硝酸イオンの形で水分と一緒に取り込んでいます。ですから畑の土中の窒素は不足気味。時々は硫安とか尿素などと呼ばれる窒素化合物(アンモニア)を撒いてあげないといけないという訳。
それと同じ効果が(もちろん時間はかかりますが)、成長して窒素固定したクローバーを土に鋤きこむことで得られるのです。
化学的に合成された窒素化合物を使った畑で育った作物よりも、クローバーの畑で育った作物の方が、なんとなくですが、体に良い感じがしますね。

減農薬や減化学肥料の取組みは、肉体で虫から作物を守るようなガッツも必要ですし、コンフューザーのような先端の生物学の知見を応用するものもあります。日本ではもっと後者のような取組みが盛んになって、育てるプロセスが支援されて、育った作物はもちろん安心して食べられる、そういう農業へシフトしていかないと!って思います。





2014年03月24日 Posted bytakekin at 21:40 │Comments(0)

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